婚活のデートに疲れたあなたへ。毎週末が面接みたいだから
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婚活のデートから帰った日曜の夜。ソファに沈み込んだまま、しばらく動けない。楽しかったはずなのに、どっと疲れていて、次に会う約束を思い浮かべると、少しだけ気が重い。
そんな夜を、過ごしたことはありませんか。
私にも、覚えのある夜です。マッチングアプリで婚活をしていた頃、週末のたびに同じようにくたびれていました。相手が嫌だったわけではありません。会話も普通にできて、それでも家に着くころにはぐったり。そんな自分を、どこかで責めていた時期があります。
でも、たくさんの人と会ってきて、今なら分かることがあります。あの疲れは、あなたの体力や気力が足りないから起きているんじゃないんです。少しだけ、その話をさせてください。
なぜ、婚活のデートはこんなに疲れるのか
まず言いたいのは、婚活のデートで疲れるのは、ごく自然なことだということです。
考えてみると、けっこう特殊な時間なんですよね。ほとんど初対面の人と、一対一で、数時間。しかも「この人と結婚できるだろうか」という前提を、お互いに背負っている。世間話をしながらも、頭のどこかでずっと相手を観察して、自分も見られている。
疲れるのは、あなたの体力が足りないからじゃなくて、毎週末そういう「面接みたいな時間」を続けているからなんです。遊びで会う友達とのランチとは、根本から気の張り方が違う。何時間も気を抜けない時間を過ごせば、誰だって消耗します。
たった数時間なのに、終わったあとはぐったりです。
私もそうでした。しかも、それが毎週続くんですよね。
(毎週末のことだけで終わらないと感じたら、疲れの本体は別のところにあります。)
「面接みたい」だと感じる時間を、くり返している
婚活のデートには、どうしても品定めの空気がありますよね。
会って早々、仕事のこと、休日の過ごし方、いずれは子どもをどう考えているか。結婚を前提にするなら大事な話だと分かってはいても、質問が続くと、私は何度か「私という人を見てもらっている」というより「条件を確認されている」ような気持ちになりました。
そして気を張るのは、確認されている側にいるからだけではありません。私自身も「この人と続けていけるだろうか」と、相手を見極めようとしている。評価される側でいながら、同時に見極める側でもある。
気を使う相手と、気を使わせる自分。デートが「気を使う疲れる時間」になってしまうのは、この二役を一度に引き受けているからなんだと思います。
「早く帰りたいな」と思ってしまう自分を、責めなくていい
会っている最中に、ふと「早く帰りたいな」と思ってしまったこと、ありませんか。
私にもありました。とくにこたえたのは、相手がずっと自分の話ばかりする時間です。仕事の話、昔の自慢話。私が相づちを打つだけで会話が回っていって、こちらのことは何も聞かれない。そういうとき、ふと「私、今日ここに何をしに来たんだろう」と、寂しくなってしまうんです。
時計にちらっと目をやって、「あと何分くらいかな」と考えている自分に気づいて、また落ち込む。時間を作ってくれた相手に、申し訳なくて。
途中で早く帰りたいと思ってしまう自分が、冷たい気がして。
その「冷たいのかな」の矢印は、たいてい相手ではなく自分を向いています。
でも、あれは冷たさじゃなかったと、今は思います。心と体が「もう気を張り続けるのは限界だよ」と教えてくれていた、消耗のサインだったんです。早く帰りたくなるのは、それだけ気を張っていたということ。そんな自分を、責めなくて大丈夫です。
休日が、まるごと婚活で溶けていく
もうひとつ、じわじわと効いてくる疲れがあります。時間の疲れです。
婚活をしていた頃の私の週末は、だいたいこうでした。土曜に予定を入れて、朝から服を選んで、髪を整えて、待ち合わせに向かう。会って、気を張って、帰ってくる。もしその日がうまくいかなかったら、家に着いた瞬間、どっと力が抜ける。そして思うんです。「今日一日って、何だったんだろう」って。
日曜の夜になると、「ああ、また明日から仕事か」といういつもの憂うつに、「来週末もまた婚活を頑張らなきゃ」が重なってくる。休んだ気がしないまま、また一週間が始まる。そんな週末を、何度も過ごしました。
お金のこともあります。アプリ自体の料金はそれほどでなくても、少しでも印象をよくしたくて、服や美容院や化粧品に、気づけばいろいろ使っている。一回ずつは小さくても、振り返るとそれなりの積み重ねでした。目に見える成果につながらないと、かけた時間もお金も、まるごと「もったいなかったな」に変わってしまう。デートそのものの疲れに、この「休日が溶けていく感覚」が乗っかって、疲れはどんどん深くなっていきました。(会う前の、やり取りの段階での疲れについては、別に書いています → マッチングアプリに疲れた女性へ)
楽しいはずなのに疲れるのは、「楽しもう」と頑張っているから
「デートは楽しいのに、なぜか疲れる」。この感覚に、心当たりのある人もいると思います。
矛盾しているようで、これはとても自然なことなんです。楽しくないから疲れているんじゃなくて、「この時間を楽しいものにしなきゃ」と頑張っているから疲れる。会話が途切れないように話題を探して、相手が退屈しないように気を配って、笑顔でいようとする。楽しませようとするその頑張りが、そのまま消耗になっている。
だから、楽しいのに疲れる自分を、おかしいと思わなくて大丈夫です。それはむしろ、その場を大切にしようと、ちゃんと力を尽くしていたということなんですから。
その疲れは、頑張り不足じゃなく「やり方」の疲れ
ここまで読んでくださって、少し見えてきたことがあるかもしれません。
毎週末、初対面の相手と面接みたいな時間をくり返して、貴重な休みを削って気を張り続ける。デートが疲れるのは、この「やり方」そのものが、疲れるようにできているからです。あなたの頑張りが足りないんじゃなくて、やり方の疲れ。
だとしたら、必要なのは「もっと頑張って乗り切る」ことじゃない。一度立ち止まって、やり方のほうを見直してみることなんだと思います。
じゃあ私は、これからどう頑張ればいいんでしょう。
その問いを一度、横に置いてしまって大丈夫です。
たとえば、たくさんの人と会って見比べるのをやめて、一人ひとりとゆっくり知り合う進め方に変えてみる。それだけで、デートは面接ではなく、ただの会話に近づいていきます。アプリが悪いわけではありません。「数で会って見比べる」やり方が疲れるだけ。同じ婚活でも、力の入れどころを変えられる進め方は、ちゃんとあります。
もし今、婚活のデートに心底くたびれているなら、その疲れを我慢して続けるより、まずは休んでいい。そのうえで、次はどんな出会い方が自分に合うのかを、ゆっくり考えてみてほしいなと思います。
よくある質問
Q. デートのたびに疲れるのは、私が婚活に向いていないからでしょうか?
いいえ。初対面の人と何時間も気を張って過ごせば、誰でも疲れます。向き不向きの問題ではなく、今のやり方があなたを消耗させているだけなんです。やり方を変えれば、疲れ方も変わります。
Q. デートは楽しいのに疲れてしまいます。おかしいでしょうか?
おかしくありません。楽しくないから疲れるのではなく、「楽しい時間にしよう」と気を配って頑張るからこそ疲れるんです。楽しさと疲れは、同時に起きていいものだと思います。
Q. どのくらいのペースで会うのが、疲れにくいですか?
ペースを工夫することも一つですが、それ以上に「疲れたら休んでいい」と自分に許可することのほうが大事だと感じています。回数を管理して乗り切ろうとするより、しんどい時は一度立ち止まる。そのほうが、結果的に長く続けられます。
Q. 休むと、婚活に出遅れてしまう気がして休めません。
その気持ち、とてもよく分かります。でも休むことは、諦めることとは違います。私にとって立ち止まった時間は、諦めるためではなく、自分に合う方法を見つけるための時間でした。(「休みたい」と思ったときの話は「婚活、休みたい」と思ったあなたへ。)休むのは、次に進むための時間でもあるんです。
デートに、疲れてしまったなら
正直に会って、ちゃんと考えて、また次へ。それを毎週末くり返すのは、思っている以上に気力のいることです。(一人ひとりと向き合うほど、お断りする場面も増えますよね。その断るときの罪悪感のことも、別の記事に書きました。)もし「面接」のような時間に、もう十分がんばってきたと感じるなら——数で会って見比べるやり方を、一度お休みしてみるのもひとつです。
※会うまでの段取りが違ったら、どうでしょう。
→ 会う前の消耗を減らせる場所はあるか
おわりに
婚活のデートで疲れきっていた頃の私は、その疲れを「私が弱いせいだ」と思い込んでいました。もっと笑顔でいなきゃ、もっと気の利いた話をしなきゃ、と自分に鞭を打って。
でも本当は、頑張りが足りなかったわけではありませんでした。毎週末、面接みたいな時間を一人で背負い続けていれば、疲れて当たり前だったんです。あのとき必要だったのは、一度肩の力を抜いて、やり方を見直すことでした。
もしあなたが今、デートのたびにくたびれているなら。どうか、休むことを自分に許してあげてください。休んだ先で、あなたに合う進み方は、きっと見つかります。
毎回のデートの疲れに加えて、会うたびに「また微妙だった」が続くと、気持ちはよけいにすり減っていきます。