マッチングアプリに疲れた女性へ。選び疲れたんですよね
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「もう、疲れた」。マッチングアプリを開くたびに、そう感じるようになっていたら——あなたが疲れているのは、たぶん「出会えないこと」ではないですよね。
いいねは、来る。マッチも、する。それなのに疲れているとしたら、しんどいのはきっと、その先です。届いた相手のプロフィールを順番に開いて、返すかどうか、どう断るか、頭のなかで小さな判断を何度も何度も繰り返す。その連続に、私はいちばん疲れていました。
かつて同じところで消耗した一人として、その疲れの正体と、休んでいい理由を、正直に書きます。
① 「出会えない」疲れじゃない。「選び続ける」疲れ
婚活の疲れというと、「なかなか出会えなくてつらい」がよく語られます。でも、アプリに疲れた女性の多くは、たぶん逆なんです。
出会いの入り口だけなら、むしろ多いくらい。問題は、そのあと。いいねをくれた人を一人ずつ見て、「いいな」と「うーん」を仕分けして、返す人には言葉を選び、返さない人にも気をつかう。この「出会えないこと」ではなく「選び続けること」の疲れこそ、アプリ特有のしんどさだと思います。
だから、「こんなに出会いがあるのに疲れるなんて、贅沢な悩みかも」と、自分を責めなくて大丈夫。入り口が広いことと、心がすり減らないことは、まったくの別問題なんです。
また一から自己紹介か、と思うと開く気になれません。
私も、毎回ゼロから関係を作るところがしんどかったです。
② 女性のアプリ疲れは、ここがしんどい
もう少し、具体的に見てみます。私が実際にどう消耗したか、数字も含めて正直に置いておきますね。良い数字だけ切り取っても、たぶん参考にならないので。
登録した直後は、いいねが百件近く届きました。最初は、単純に嬉しかった。でも一〜二か月もすると、その百件が「返すか、断るか」の宿題の山に変わっていったんです。落ち着いたころでも、毎月のいいねは四十〜六十件、実際にマッチするのが十五〜二十人、同時にやり取りするのが、いつも五〜六人くらい。
しんどかったのは、数そのものより、その一件ずつに気をつかうこと。話す相手が増えるほど話題は似てきて、同じような会話を何度も繰り返している感覚になる。「会うほどじゃないかも」と思っても、断るのが申し訳なくてやり取りを続けてしまい、本当に会いたい人への返信が、後回しになっていく。断り続けるのに疲れてしまうのは、あなたが冷たいからじゃなくて、むしろ相手に気をつかいすぎる優しさがあるからなんです。
平日は一時間、休日は一〜二時間。気づけば、けっこうな時間を「返信」に使っていました。会えた人は、月に一人か二人。積み重ねても、十数人。やり取りの数は多いのに、本当に会ってみたい人にはなかなかたどり着けない——そんな毎日でした。
③ 選ぶのに疲れたなら、選ぶのを休んでいい
消耗していた時期、私はしばらくアプリから離れました。友達とごはん、美容院、映画。誰かを値踏みすることも、値踏みされることも、頭から外した休日です。
その間に、ひとつ腑に落ちたことがあります。私が疲れていたのは、相手がいないことじゃなくて、毎日ずっと「選ぶ・選ばれる」の判定席に座り続けていたこと。真面目に一人ずつ向き合う人ほど、あの席では消耗するんです。
選ぶのに疲れたなら、いったん席を立っていい。スマホを置いて充電するのと、同じことです。あなたが今、アプリを開くのが重いのは、それだけ真剣にやってきたことの、当然の反動なんだと思います。
結局、私には向いていないんでしょうか。
毎日返信できる人もいれば、それだけで疲れてしまう人もいます。私は後者でした。
でも、ここで手を止めたら、婚活そのものが遠のく気がして……。
その不安、私も持っていました。でも、少し離れたくらいで消えてしまう縁なら、追いかけても続かない気がして。実際、席を立ってから「次は、やり方のほうを変えよう」と、やっと決められたんです。
④ 「探す量」を、自分が苦しくない数まで減らす
席を立ったあと、私が見直したのは、頑張る量ではなく「探し方」でした。
それまでの私は、届いたいいねを、全部さばこうとしていました。でも、全部に丁寧に応えようとするほど、疲れます。だったら、向き合う人数を、自分が苦しくならない数まで絞ってしまえばいい。同時に何人も、をやめるだけで、一件ずつに気持ちを向けやすくなるはずです。
もうひとつは、「たくさんの中から選ぶ」こと自体が前提の場所から、少し離れてみること。一度に届く数が桁で違えば、“選び続ける”負担そのものが、はじめから小さくなります。無理にいまのアプリを手放す必要はありません。ただ、“選ぶ相手の母数”は自分で決めていい、と気づくだけでも、心はずいぶん軽くなります。
人数の少ない場所が実際にあるのか、という話です。
そして、もし「もう一人で選び続けるのに疲れた」と感じているなら、少しだけ肩の力を抜ける入り口を、置いておきます。
⑤ よくある不安(Q&A)
Q. こんなに疲れるのは、私がアプリに向いていないから?
向き不向きの前に、進め方の問題であることが多いです。届いたいいねを一人でぜんぶさばく使い方は、真面目な人ほど消耗します。向いていないのではなく、「数を回す使い方」が合っていなかっただけ。探す量を減らすと、同じ人でも、ずいぶん楽になるはずです。
Q. 一度アプリをやめたら、婚活そのものが遅れませんか?
「やめる」のと、「少し休む」のは違います。疲れたまま続けても、相手を見る目はどんどん雑になります。いったん離れて頭を軽くしてから戻るほうが、遠回りに見えて、案外近いこともあります。焦って動き続けることだけが、前進ではありません。
Q. みんな、どれくらいで疲れるものなんですか?
人によりますが、私の場合は、始めて一〜二か月で、届くいいねへの返信が「嬉しい」から「負担」に変わりました。同じ時期に同じ気持ちになる人は、めずらしくないと思います。SNSをのぞけば、似た気持ちの声は、いくらでも見つかるはずです。
Q. 疲れているのに、やめられません。
「やめたら、次がないかも」という不安があると、疲れていても手放せないですよね。でも、ぜんぶをやめなくていいんです。「今週末は開かない」と決めるだけでいい。半日でも一日でも、判定席から離れると、頭のなかがずいぶん静かになります。ゼロか百かで、考えなくて大丈夫です。
(いいねは来るのに、という話のとなりに、書き直しても何も起きなかったときの話も書きました。)
まとめ:その疲れは、ちゃんと向き合ってきた人にだけ出る
アプリに疲れるのは、届いた一人ひとりに気をつかって、ちゃんと選ぼうとしてきた人です。適当に流していたら、たぶん、ここまで疲れません。あなたの疲れは、真面目に向き合ってきた時間の、裏返しなんだと思います。
だから、疲れたら選ぶのを休んでいい。そして戻るときは、頑張る量を増やすより、探す量を軽くする。それだけで、同じ婚活でも、しんどさの度合いが、ずいぶん変わってくるはずです。
その先は、婚活全体の話になります。
選び続ける疲れがしんどいときは、一度アプリから離れて休むのも、ひとつの手です。
やり取りの疲れの先で、会った相手を「断るかどうか」で迷うのがいちばんこたえる、という人もいます。
やり取りの疲れの先で、実際に会うデートそのものにくたびれてしまうこともあります。
選ぶ疲れとは別に、一件ずつが静かに消えていくのがこたえるときは、こちらも。やり取りが途中で終わってしまう理由
人数を絞っても軽くならなかったなら、重かったのは数ではないのかもしれません。人数ではなく、確認のほうが重かった話。