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夜、ベッドに入りながら、何十人ものプロフィールを指でスワイプしていました。

会ったこともない相手を、プロフィールだけで「違うかな」と閉じていく。

その瞬間は何も感じないのに、翌日にはまた同じことを繰り返す。

妥協して結婚したら後悔しそう。でも、このまま理想を持ち続けたら、一人のままかもしれない。

どっちを選んでも、うまくいかない気がする。

婚活で妥協したくないと思いながら、そのことで苦しくなっていたころの私です。

先に、いちばん伝えたいことを書きます。「妥協したくない」というその気持ちは、わがままではありません。これから、なぜそう言えるのかを、当時の私の情けない本音ごと書いていきます。

① 妥協したくないのは、好きになれない人と結婚するのがこわいから

机の上で開いた木の小箱に、たたんだ布と一輪の花がていねいに入れられているイラスト

まず、あなたが気にしているかもしれないことに、先に答えておきますね。

「こんなに条件があるなんて、私って高望みなのかな」。もし少しでもそう思っているなら、その心配は、いったん脇に置いて大丈夫です。

だって、あなたが妥協したくないのは、たぶん「もっといい人を手に入れたいから」じゃないですよね。好きになれない人と結婚するのが、こわいだけなんだと思います。

一生を一緒に過ごす相手です。「ここだけは譲れない」と思うものがあるのは、むしろ自然なこと。

それを「わがまま」と呼んで我慢してしまうと、自分の気持ちを疑いながら人を選ぶことになります。

そのほうが、婚活そのものより疲れます。

② 気づけば、条件で減点しながら人を見ていた

木の机に置かれた一枚の紙が、手書きの○と×でびっしり埋まっていて、そばに鉛筆が置かれているイラスト

とはいえ、私自身、条件がたくさんあった時期がありました。

年齢、仕事、年収、話しやすさ、清潔感、見た目。プロフィールを開くたびに、いいところと引っかかるところを一つずつ数えて、自然と減点方式で見ていました。

不思議なのは、その条件を、自分でちゃんと選んだ覚えがないことです。

あなた

言われてみれば……なんでこの条件だったんだろう。

ひなた

私も当時、「どうしてその条件なの?」と聞かれていたら、答えられなかったと思います。

友達の結婚相手、SNSで見る夫婦、婚活ブログ、恋愛ドラマ。そういうものを眺めながら、「このくらいが普通なんだろうな」と思い込んでいただけでした。

そしてプロフィールを開くたび、無意識にこう考えていたんです。「この人なら、親も安心するかな」「この人なら、友達に紹介できるかな」。

今ふり返ると、私はあのころ、自分の幸せというより「失敗しない結婚」を探していたんだと思います。

あなた

気づくと、会う前から人を減点で見ています。

ひなた

私も、本当はそんな見方をしたいわけじゃないのに、と思っていました。

③ 妥協して後悔するのも、このまま一人でいるのも、こわい

同じ細い道が左右に並び、どちらも先が霧で見えない図。左に「妥協して後悔」、右に「このまま一人」と書かれている

「妥協したくない」と思うとき、本当にこわいのは、妥協そのものではないのかもしれません。

妥協して結婚して、「こんなはずじゃなかった」と思いながら、何十年も暮らす未来。

離婚よりも、私はそっちのほうがこわかったです。

だから少しでも違和感があると、「この人じゃない」と思ってしまっていました。

でも、その一方で。アプリを開くたび、友達の結婚報告を見るたび、誕生日が近づくたびに、「時間だけは戻らない」と感じていました。理想は下げたくないのに、年齢だけはどんどん上がっていく。

この二つの気持ちに、毎日はさまれていました。

日曜の夜、アプリを閉じて布団に入ると、「来週もまた、同じことを繰り返すのかな」と思って眠れない日があって。

婚活って、相手を選んでいるようで、実は毎日、自分の人生を選ばされている感覚なんですよね。

条件の多さそのものより、毎日この二つの間で迷い続けることのほうが、ずっとこたえていました。

あなた

婚活の日は、終わると仕事のあとみたいに疲れます。

ひなた

恋愛というより、仕事を一つ終えた帰り道みたいでした。

④ 「理想が高いね」と言われて、悔しかった

静かな水面に小石がひとつ落ちて、波紋が広がっているイラスト

そんなとき、友達に軽く言われた一言があります。「理想が高いね」。

たったそれだけの言葉です。婚活中って、何気ない言葉が、びっくりするくらい深く刺さるんですよね。

心の中では、反発していました。「じゃあ、好きでもない人と結婚すればいいの?」って。

私からしたら、高い理想を掲げているつもりなんてなくて、ただ、好きになれない相手と一生を過ごすのがこわいだけだったんです。

なのに、こうも思ってしまう。「……もしかして、本当に私がおかしいのかな」。

反発と自己疑い。その二つが同時に湧いてくるから、余計に苦しかったです。だからあの日も、家に帰ってから何時間も、たった一言のことを考え続けていました。

⑤ 人を選び続けることに、疲れていた

机の上に何も書かれていないカードが積み重なり、そのうちの一枚だけが木の台に立てられているイラスト

もう一つ、あまり大きな声で言えなかった気持ちがあります。

条件で「この人は違うな」と切ったあと、私はスッキリするどころか、少し罪悪感を感じていました。会ったこともない人を、プロフィールだけで判断している自分が、あまり好きになれなかったからです。

でも、時間も体力も限られています。全員とは会えないから、絞るしかない。そうやって、人を選ぶことに慣れていく自分が、苦しかったです。

「ありがとうございました」とだけ送ってアプリを閉じたあと、急に疲れて、スマホを置く。その日はもう、誰にも返信したくなくなる。そんな夜が、何度もありました。

⑥ その違和感は、本物なのか、ただの不安なのか

同じように少し濁った水の入ったグラスが左右に並び、見分けがつかない図。左に「本当に合わない」、右に「ただの不安」と書かれている

ここまで読んで、こんな問いが残っているかもしれません。

私が感じる「この人は違う」は、本当に合わない相手だからなのか。それとも、不安がそう思わせているだけなのか。

正直に言うと、そのまっただ中にいたころの私には、見分けがつきませんでした。

本当に合わないから感じているのか、不安がそう思わせているのか。

デートから帰る電車で、「いい人だった。でも、好きになれるかな」と、そればかり考えていました。

だから、今のあなたに「こう見分けなさい」とは言いません。

そのまっただ中にいる本人が、一人で見分けるのは、たぶん難しいからです。

ただ、当時の私は、その見分けを、疲れきった頭で一人きりでやろうとしていました。それをやめたきっかけは、自分で答えを出したことではありませんでした。

⑦ 言われたのは「条件を下げましょう」ではなかった

机の上で開いたノートに線が一本だけ引かれ、そばにペンが置かれている図。下に「何があれば安心できる?」と書かれている

私の肩の力が抜けたのは、ある結婚相談所の無料相談でのことでした。

「条件を下げましょう」と言われるものだと思っていました。でも、担当の方が聞いたのは、こういうことでした。

「どんな時に、一緒にいて安心できますか?」

その問いで、私は初めて気づきました。

私は、条件が欲しかったんじゃなくて、安心できる結婚生活が欲しかった。

帰り道、一人で歩きながら、「そっか。条件を減らす、っていう話じゃなかったんだ」と、何度も考えていました。

下げるか、下げないか。ずっとその二択の前に立っていたけれど、聞かれたのは、そのどちらでもありませんでした。「何があれば、私は安心できるのか」。順番として、こっちが先だったんですね。

その無料相談を受けた先が、naco-doでした。オンラインの結婚相談所です。

私のときは、条件をいくつ下げるかではなく、何があれば安心できるかのほうを聞かれました。

面談は無料で、その場で決めなくてかまいません。

申し込みの入口は、無料のLINE登録です。

そのあと婚活の場所をどう選び直したかも、記事にしています。

夕方のリビングで、ソファに座ったひなたが、ローテーブルに立てたタブレットのビデオ通話に映る担当者の話を聞いているイラスト
naco-do(ナコード)の口コミ・評判、4社比べて入会した私の本音 ※この記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。 日曜の夜のことでした。 次の日は仕事なのに、私はスマホの画面をなか...

条件の数を減らす話ではなく、安心を先に置いて選び直した話として読んでもらえたらうれしいです。

⑧ そんなに、自分を責めなくていい

机の上に一枚の紙が裏返して置かれ、そばに湯気の立つカップと緑の葉があるイラスト

もし当時の自分に、一言だけかけられるなら、これを言います。

「そんなに、自分を責めなくていいよ」。

婚活がうまくいかないたびに、私は全部、自分のせいにしていました。「私の魅力が足りない」「もっと条件を下げるべきなんだ」「もっと頑張らなきゃ」。

でも、ずいぶん経ってから分かりました。私はただ、考える順番が逆のまま頑張っていただけでした。

マッチングアプリを削除した日のことを、今でも覚えています。

画面からアイコンが消えた瞬間、「もう頑張れない」と思ったのと同時に、少しだけ、ホッとしている自分がいました。

毎晩あんなに指を動かしていた画面が、そこにはもうありませんでした。

あなたのその「妥協したくない」も、自分を責める理由には、なりません。

よくある不安(Q&A)

Q. 妥協した結婚は、後悔するんじゃないですか?

人によります、としか言えません。

ただ、当時の私は「妥協=『こんなはずじゃなかった』と思いながら何十年も暮らすこと」だと思い込んでいました。

今は、その分かれ目は条件を下げたかどうかではなく、自分が何を大事にしたいかを自分で分かっていたかどうかにあるように思います。

Q. 結局、どこまで妥協すればいいんでしょうか?

「どこまで下げるか」を考える前に、一度だけ立ち止まってほしいことがあります。

あなたが手放したくない条件は、「自分が安心するため」のものですか? それとも「まわりに認められるため」のものですか?

 この二つは、似ているようで別物です。私の場合、この二つが混ざったまま、まとめて守ろうとしていました。

Q. 妥協と、大事なものを見極めることは、違うんですか?

私は、違うと思っています。

妥協は「本当はいやだけど、我慢して受け入れる」こと。見極めは「たくさんある条件の中から、自分が安心できる一点を選び直す」こと。

当時の私には、前者しか思いつきませんでした。

Q. 条件を下げれば、結婚できますか?

たぶん、それだけでは変わりません。

私自身、うまくいかないたびに「もっと条件を下げるべきなんだ」と自分に言い聞かせていた時期がありますが、苦しくなるばかりでした。

変わったのは、「何があれば安心できるか」から選び直せたときです。