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結婚相談所のことを調べていると、途中で必ず出てくる言葉があります。

「相談所の男はやばい」。書かれているのは、たとえばこんな話です。

口コミで「やばい」と書かれていること
  • 自分の話ばかりで、こちらの話を聞かない
  • 自慢が多い
  • 清潔感がない
  • 写真と実物が違う
  • 初対面なのに、住む場所や子どものことまで自分の希望だけで詰めてくる
  • 断ったあとに感情的になる

どの記事にも、こういう人はごく一部だと書いてあります。

それでも読んだあとに残るのは、「その一部に当たったらどうしよう」のほうかもしれません。

この言葉が引っかかるのは、相談所に入るかどうかより、入ったあとが心配だからだと思います。

お金をかけて入ったのに、また一人で「この人は大丈夫かな」と確かめるんじゃないか。気になっているのは、そちらのほうです。

あなた

相談所に入っても、結局は自分で見極めるしかないなら、今と何も変わらない気がして。

ひなた

私も、入る前はそう思っていました。見極めるのは、たしかに自分です。ただ、その中に、自分でやらなくてよくなったものが一つだけありました。

この記事に、やばい男性の見分け方は書きません。

書くのは、相手が本当かどうかを、一人で確かめていた頃の話です。

そして、その一つを手放したあと、何が変わったか。

① 「やばい」かどうかを確かめるのは、いつも自分だった

机の上に無地のカードが3枚ならび、手前に大きな虫めがねが置かれているイラスト

アプリのプロフィールには、たいてい必要なことが書いてあります。独身。結婚希望。年齢も、仕事も。

でも、そこに書いてあることが本当かどうかは、会ってみるまで分かりません。

マッチングアプリは、法律では「インターネット異性紹介事業」にあたります。

警察庁の「出会い系サイト規制法」のページに、事業者の義務が書かれています。

確認が義務づけられているのは、利用者が18歳未満でないこと。

独身かどうか、年収、仕事。そこには確認の義務がなく、書く人の自己申告になります。

嘘が多い場所だという話ではありません。ただ、本当かどうかを確かめる役は、最初から使う側にありました。

だから、会う前から相手を見極めようとしてしまう。

いま振り返ると、それも、アプリでの婚活で私が疲れていった理由の一つだったと思います。

口コミの「やばい」が重く感じるのは、そういう人がいるかどうか、ではないのかもしれません。

書き込みにあったような男性が一人でも混じっているなら、見分ける役は、また自分です。

② 疑っていたわけじゃない。「ちゃんと確認しないと」だった

机の上に、まだ何も書き込まれていないチェック欄つきの紙と鉛筆が置かれているイラスト

こう書くと、いつも人を疑っていたように聞こえるかもしれません。

でも、当時の感覚はそれとは少し違いました。嫌だったというより、「仕方ないよね」と思っていたんです。

あなた

相手を疑ってるみたいで、そういう自分がちょっと嫌になります。

ひなた

私は、嫌というより「婚活なんだから、ちゃんと確認しないと」という感覚でした。

「こんなことを疑う自分って嫌だな」と、強く自分を責めていたわけではありません。むしろ、確認するのは当たり前のことだと思っていました。

ただ、その「ちゃんと確認しないと」が積み重なると、思っていた以上に疲れるんです。

③ 確認は3段あって、人数の分だけ増える

3段の階段の各段に丸い印が3つずつ並び、下から「プロフィールを見る」「やり取りで見る」「会って見る」と書かれた図

当時の自分がやっていたことを、順番に並べてみます。

相手のプロフィールを見て、「この人はどういう人なんだろう」。

メッセージをして、「結婚に対してどのくらい真剣なんだろう」。

結婚の話が全然出てこなかったり、こちらが結婚を意識しているのに相手の温度感が違ったりすると、目的が違うのかな、と思うこともありました。

そして実際に会って、「プロフィールと印象は同じかな」。

一つずつ確認していく。相手を知っていくこと自体は、婚活なので必要です。

ただ、何人もの人と同時にやり取りしていると、その作業がどんどん増えていきました。

だから、いま思うのは、相手を疑っていたというよりも、こういうことです。

「一人ひとりをちゃんと見極めなきゃ」という責任を、全部自分で背負っていた。

④ アプリでは、もう一つ仕事があった

同じ大きさの箱が2つ並び、左の下に「相手を確かめる」、右の下に「どう見られるか」と書かれた図

気を張っていた先は、相手だけではありませんでした。

会う前から、私が考えていたのはこんなことです。写真と実物が違ったらどうしよう。話が続かなかったらどうしよう。相手は私のことをどう思うかな。ちゃんと話さなきゃ。

つまり、相手にどう見られるかも、かなり意識していました。

アプリでは、プロフィールを見て、メッセージをして、何度かやり取りして、やっと会うところまで進みます。

せっかくここまで来たんだから、うまくいってほしい、という期待もありました。

だから、会う前から少し力が入っていたんだと思います。

相手を確かめる仕事と、自分がどう見られるかを気にする仕事。会う前の私は、二つとも抱えていました。

⑤ 相談所で、一つだけ仕組みが違った

重ねられた無地の書類の上に丸い印が押され、そばに小さな観葉植物が置かれているイラスト

相談所に入るときの説明の中で、独身であることを確認するための書類が必要だと知りました。

そこで、独身って、ちゃんと書類で確認するんだ、と思ったのを覚えています。

あとで調べたら、相談所に入るときに出す書類は、だいたい決まっていました。

結婚相談所の連盟IBJに、「結婚相談所の入会審査とは?必要な条件と書類を徹底解説」というページがあります。

そこでは、一般的なものとして6つが挙げられていました。

入会のときに出す書類(一般的なもの)
  • 独身証明書
  • 収入証明書(男性は必須のところが多い)
  • 本人確認書類
  • 現住所証明書(3か月以内の住民票)
  • 卒業証明書(短大以上を出た人)
  • 国家資格の免許証の写し(資格が要る仕事の人)

何が要るかは相談所ごとに違うので、これで全部とは限りません。

独身証明書は、重婚を禁じた民法の決まりに沿って、独身であることを証明する書類です。

本籍地のある自治体の窓口で取れて、郵送でも申し込めます。有効なのは発行から3か月以内のものです。

劇的なことは何も起きていません。ただ、ここはアプリとは最初から仕組みが違うんだな、と思いました。

そして、少し安心しました。

「この人、本当に独身なのかな」というところから自分で確認しなくても、少なくとも相談所のルールの中で確認されている。

婚活に疲れていた私には、この「自分一人で全部確認しなくていい」ということが、思っていた以上に大きかったです。

相手を確かめる仕事が、まるごと無くなったわけではありません。真剣かどうかは、やっぱり自分で見ます。

それでも、いちばん確かめようのなかったところが、私の手から離れました。

⑥ 見る側に回っていい、と思えた

向かい合わせの椅子2脚と丸テーブルの上にカップが2つ置かれた、だれも座っていない部屋のイラスト

減ったのは、相手を確かめる仕事のほうです。

なのに変わったのは、自分がどう見られるかを気にするほうでした。

相談所でも、会う前はもちろん緊張します。

ただ、そのとき考えていたのは、この人が私に合うかどうかでした。実際に会って確かめてみよう、と。

「気に入ってもらわなきゃ」だけではなく、「私も、この人と一緒にいて心地いいか見ていいんだ」。そう思えるようになったんです。

アプリの頃、先に浮かんでいたのは「この人は信用できるのかな?」でした。

相談所に入ってからは、「私はこの人と一緒にいて心地いいのかな?」に変わりました。

順番が変わっただけ、と言えばそれまでかもしれません。でも、この二つは重さがまるで別です。

「この人は信用できるのかな?」は、会ってみるまで分からないことでした。

「私はこの人と一緒にいて心地いいのかな?」は、会っているあいだに分かることです。

ここまでは、一人の相手をどう確かめるか、という話でした。

やり取りする人数そのものが多すぎて疲れているなら、そこは別の話になります。

⑦ それでも、合う合わないは残ります

机の上に置かれた2つのパズルのピースが、かたちが違っていてぴたりとは合わないイラスト

先に、都合の悪いほうを書きます。

独身であることが確認されているからといって、相性まで保証されるわけではありません。

最初に並べた「やばい」を、もう一度見てください。

口コミで「やばい」と書かれていること
  • 自分の話ばかりで、こちらの話を聞かない
  • 自慢が多い
  • 清潔感がない
  • 写真と実物が違う
  • 初対面なのに、住む場所や子どものことまで自分の希望だけで詰めてくる
  • 断ったあとに感情的になる

どれも、6つの書類には出てきません。

書類で分かるのは、独身かどうか、収入、学歴。それだけです。

話し方も、態度も、どの書類にも書かれていません。

逆にアプリでは、その独身かどうかや収入さえ、自己申告でした。

書類があると、「本当かどうか」を自分で確かめる手間は減ります。

でも「合うかどうか」は、どこへ行っても自分で見ます。

相談所に入っても、悩みがなくなるわけではありません。婚活は、相手を探すだけでも力を使います。

ただ、悩みの中身は変わりました。

アプリのころは、この人は本当に独身なのか、書いてあることは本当か、でした。

相談所では、一緒にいて心地いいかどうか、になりました。

「合うかどうか」は、会えば答えが出ます。

「本当かどうか」は、会っても答えが出ません。確かめ続けるしかありません。

私にできたのは、答えの出ないほうを手放して、答えの出るほうに時間を使うことでした。

⑧ まとめ

机の上に無地の箱が1つ置かれ、そのとなりの空いた場所にやわらかい光があたっているイラスト

「結婚相談所の男はやばい」という言葉に手が止まったとき、気になっていたのは相手のことだけではなかったと思います。

また自分が確かめる側をやるのか、というほうが、重かったのかもしれません。

相手が本当のところどうなのかは、会う前には確かめきれません。入ったあとも、そこは変わりませんでした。

私の場合に変わったのは、相手が独身かどうかを、自分で確かめなくてよくなったことです。

そして、そこが空いたぶんだけ、自分がどう見られるかだけでなく、自分がどう感じているかにも手が回りました。

そうやって一つを手放せたのが、私が入ったnaco-doでした。

入るときの手続きに独身の確認があり、活動中は同じ担当者に相談できます。

一人で背負う仕事を減らせるかどうかは、入る前でも聞けます。面談を受けたからといって、その場で答えを出さなければいけないわけでもありません。

4社を比べて、naco-doの何を見て決めたかは、別の記事に書いています。

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よくある不安(Q&A)

Q. 結婚相談所に、書類ってどこまで出すんですか。

出すものは、この6つが目安になります。

入会のときに出す書類(一般的なもの)
  • 独身証明書
  • 収入証明書(男性は必須のところが多い)
  • 本人確認書類
  • 現住所証明書(3か月以内の住民票)
  • 卒業証明書(短大以上を出た人)
  • 国家資格の免許証の写し(資格が要る仕事の人)

ただ、何が要るかは相談所ごとに変わるので、無料の面談で聞いてしまうのがいちばん早いです。

ここを事前にネットで調べ切ろうとすると、また一人で確かめる作業に戻ってしまいます。

Q. 書類があっても、性格が合わない人はいますよね。

います。書類で分かるのは事実の部分だけで、話し方や価値観は、会って感じるしかありません。

ただ、その「感じる」ほうに時間を使えるようになったのが、私にとっての変化でした。

Q. 「この人は違う」と思ったら、断れるんですか。

断れます。ただ、断りやすさと、断るときの気持ちは別の話です。

そこは別の記事に書いています。

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Q. 顔やスペックで見られるのが怖いです。

その怖さは、相談所でもなくなりません。見られ方を気にするほうの仕事は、場所を変えても残ります。

写真のことは、一本まるごと別に書きました。

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