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「彼氏いない歴=年齢 気持ち悪い」。

この言葉で検索して、たぶん少し、胸が痛くなりましたよね。「気持ち悪い」なんて強い言葉を、わざわざ自分で打ち込んでしまうくらい、あなたは長いあいだ、その不安を一人で抱えてきたのだと思います。

正直に言うと、私は「歴=年齢」の当事者ではありません。それでも、既読がついたまま止まった画面を、何度も開いては自分を責めた夜のことなら、はっきり覚えています。言葉は違っても、根っこは同じ痛みだと思うんです。だから、その感覚のほうから、そっと書きますね。

① 「気持ち悪い」って、本当に誰かに言われましたか?

まず、少しだけ立ち止まって思い出してみてください。「彼氏いない歴=年齢は気持ち悪い」——その言葉、実際に誰かにはっきり言われたことは、ありますか。

たぶん、ほとんどの人が「ない」はずです。ネットのどこかで見かけた誰かの書き込み、恋バナの輪でうまく笑えなかった記憶、そういうものを材料にして、「気持ち悪い」と言っているのは、たいてい"あなた自身"なんです。頭の中に、いちばん厳しい審査員が住んでいて、その人だけが毎晩あなたに減点をつけている。

それはあなたが弱いからではなくて、真剣だから起きることでもあります。どうでもいいことに、人はここまで悩めません。ただ、その審査員の声を、事実だと思い込む必要はないんです。

② 男性は、あなたが思うほど見ていません

あなた

口ではそう言ってくれても、内心では「気持ち悪い」って思ってますよね……?

ひなた

気持ちは、いくら考えても答え合わせができません。だから一度だけ、外にある数字のほうを見てみませんか。

ある調査で、恋愛経験のない女性についてどう思うか男性に聞いたところ、半分くらいの人が「まったく気にしない」と答えていました。「少し気になる」が三分の一ほど。「すごく気になる」と答えた人も、一割半ほどいたそうです。正直に言えば、ゼロではありません。でも中には「自分が初めての相手になれるなら、むしろ嬉しい」と受け取る人もいて、少なくとも多数派は、そこを減点材料にしていませんでした。

数字の細かさはさておき、はっきりしているのは、あなたが恐れているほど、相手はそこを見ていないということ。そして、経験のあるなしを減点材料にするような人は、たぶん最初から、あなたと落ち着いて向き合える人ではありません。

③ 自分に最低のレッテルを貼った夜の話

少しだけ、私の話をさせてください。歴が長かったわけではないし、「気持ち悪い」という言葉で悩んだわけでもありません。それでも、自分に最低のレッテルを貼った経験なら、あります。

同じ相手と二回、ごはんに行って、三回目の約束を送った直後に、返信だけが止まった——そんなことがありました。既読はつくのに、五日間、音がない。そのあいだ私は、一日に二十回も三十回もアプリを開いては、送った文面を読み返し、プロフィールを直し、体型のことまで、思いつくことを全部自分のせいにしていました。当時は「返信が来ない=私に魅力がなかった」としか、考えられなかったんです。

あとになれば、相性が合わなかっただけだとわかります。でも当時は、たった一人の反応を、自分の全人格への判定だと思い込んでいました。言葉こそ違っても、自分に最低のレッテルを貼るあの回路は、きっかけが恋愛経験でも、既読無視でも、同じ苦しさだと思うんです。だから、他人事だと思えません。

④ 隠せば隠すほど、「気持ち悪い」は大きくなる

ひとつ、しんどい逆説があります。「気持ち悪いと思われたくない」と強く思うほど、その気持ちは大きく育ってしまうんです。

隠そうとすると、恋バナのたびに身構えて、質問をかわすことにばかり神経を使います。その不自然な力みは、経験のあるなしよりずっと、伝わってしまう。そして何より、かわすたびに「これは人に言えないことなんだ」と、自分に教え込むことになる。秘密にすればするほど、それは心の中で「異常なこと」に育っていくんですよね。

あなた

隠しているうちに、だんだん言えなくなってきました。

ひなた

隠すのをやめる日は、今日でなくて構いません。

本当に手放したいのは、恋愛経験がないという事実ではなくて、それを「隠さなきゃいけない欠陥」だと決めつけている、その扱い方のほうかもしれません。

⑤ 「気持ち悪い」を、完璧に消さなくていい

とはいえ、「気にするな」と言われて気にせずにいられたら、苦労はしませんよね。だから、いきなり自信満々になろうとしなくて大丈夫です。

やることは、ほんの少しでいい。たとえば、信頼できる一人にだけ「実は恋愛経験なくて」と言ってみる。世界が終わらないことを、一度体験してみる。あるいは、自分を責める回数を、いつもより一回だけ減らしてみる。完璧な自己肯定なんて要りません。ほんの少し力を抜くだけで、次の一歩は変わります。

⑥ 一人で抱えるより、落ち着いて会える場所で

「気持ち悪いと思われるかも」という不安がいちばん膨らむのは、たいてい一人でスマホを見ている時間です。だからこそ、抱え方を変えていいんです。

アプリにも、同時進行が当たり前の忙しい場所から、じっくり向き合う人が多い場所まで、ずいぶん差があります。恋愛にあまり慣れていない人ほど、たくさんの相手を一度にさばく使い方より、自分のペースで落ち着いて向き合える場所を選ぶほうが、消耗しにくいと思います。「私って気持ち悪いのかな」という一人ぼっちの問いは、置き場所を変えるだけで、ずいぶん軽くなります。

私も婚活を休んでいたとき、結婚を前提にした人が多いサービスの無料相談を受けたことがあります。「今までの婚活で、一番困ったことは何ですか」と聞かれ、「たくさんの人とやり取りしても、結婚につながらないことです」と答えたら、担当の方が話を整理してくれました。強い勧誘はなく、「一度持ち帰ってゆっくり考えてください」とだけ。入会するかどうかは別として、第三者に進め方を整理してもらえたこと自体に、思っていた以上の価値がありました。あのときの一歩を思い出すたび、動いてみてよかったと感じます。今のあなたにも、そんな一歩を、まずは気軽なところから踏み出してみてほしいんです。予約の前に気になることは、勧誘はあったのか、費用の話はいつ出てきたのかに細かく残しました。

⑦ 今夜、自分を気持ち悪いと思っているあなたへ

もし今夜、「気持ち悪い」と自分にラベルを貼って、少し苦しくなっているなら、どうかこれだけ、覚えていてください。あなたを気持ち悪いと思っている人は、たぶんこの世界に、たった一人しかいません。あなた自身です。

そして、その一人こそ、あなたがいちばん優しくしてあげていい相手です。恋愛経験の年数は、あなたが誰かを大切にできるかどうかとも、大切にされる価値があるかどうかとも、何の関係もないんです。

Q. 正直に「経験がない」と言ったら、やっぱり気持ち悪いと引かれますか?

引く人も、いるかもしれません。でも、経験のあるなしで人を減点する相手は、たぶんその先も、別のことであなたを減点してきます。落ち着いて向き合ってくれる人は、そこを気持ち悪いなんて思わず、「そうなんだね」と受け取ってくれます。それに、出会ってすぐに打ち明ける義務はありません。この人なら大丈夫、と思えてからで、ぜんぜん遅くないんです。

Q. この歳で恋愛経験がない自分を、自分でも気持ち悪いと思ってしまいます。

その感覚は、あなたが冷たいからでも、こじらせているからでもありません。長く一人で抱えると、人は自分にいちばん厳しくなります。ただ、自分で自分に貼ったレッテルは、自分で少しずつはがせます。「気持ち悪い」ではなく「縁がまだなかっただけ」と、口の中で言い換えるところから始めてみてください。うまく信じられなくても、続けるうちに、審査員の声は小さくなっていきます。

Q. どうすれば「気持ち悪いと思われるかも」を、気にしなくなりますか?

完全に気にしなくなる必要は、ありません。おすすめは、頭の中で一人で考え続けるのをやめて、外に出すことです。信頼できる人に話す、第三者に相談する。一人で抱え続けるとどんどん重くなる不安も、言葉にして外に出すと、意外と等身大の大きさに戻ります。気にしなくなるより先に、「気にしていることを、話せる」ようになるほうが、ずっと楽になります。

Q. マッチングアプリだと、気持ち悪いと思われませんか?

プロフィールに「経験がない」と書く義務はありませんし、会話の中で無理に打ち明ける必要もありません。気をつけたいのは、慣れないうちに一度にたくさんの人とやり取りしようとすること。それだと、一件の既読無視で「やっぱり気持ち悪いんだ」と自分を責めやすくなります。自分のペースで使える場所を選んで、少しずつ慣れていけば大丈夫。焦らなくていいんです。

※「彼氏いない歴=年齢」そのものに焦りや戸惑いがあるなら、こちらも。
「彼氏いない歴=年齢」って、そんなに変ですか?

※「気持ち悪い」より先に、もう恋愛そのものを諦めそうになっているなら、こちらも。
その「諦め」、本当に自分で選んだものか、一度だけ

※人からどう見られるかより、年齢の期限のほうが重たくなっているなら、こちらも。
「何歳まで」と自分を追い詰めてしまう夜に

「気持ち悪いと思われないか」という不安は、実際に歴を聞かれた場面でいちばん強く出ます。

聞かれてもうろたえない、彼氏いない歴の答え方