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「結婚 親 うるさい」。そう打ち込んで、この記事を開いてくれたのかもしれません。

私にも、同じようなお正月がありました。実家で、母が世間話みたいに、友人が結婚したという話をして、そのまま「いい人いないの?」と続けたんです。責めるような言い方では、まったくありませんでした。親戚も集まっていて、結婚や子どもの話が自然と飛び交う、お正月の景色でした。その場では笑っていたのに、帰りの車の中で、その一言だけがずっと頭から離れませんでした。

責められたわけでもないのに、どうしてこんなに刺さるんだろう。もしあなたも同じ夜を過ごしているなら、その正体を一緒に見ていきたいと思います。それは、あなたが弱いからでも、大げさだからでもありません。自分でも本気で望んでいることだから、他人の言葉が届いてしまうだけなんです。

① 責められてもいないのに、なぜこんなに刺さるのか

親の一言がつらいのは、たいてい、きつく叱られたときではありません。「いい人いないの?」——そんな世間話みたいな軽い一言のほうが、後からじわじわ効いてきます。

理由は、たぶんこうです。その言葉が、自分でも気にしていることを、まっすぐ言い当ててくるから。どうでもいいことなら、右から左へ流せます。流せないのは、あなた自身が結婚をちゃんと望んでいて、うまくいっていないことに、いちばん気づいているからです。

あなた

軽い一言のはずなのに、何日も引きずってしまいます。

ひなた

私も、帰りの車の中でずっとその言葉を考えていました。

あのとき私の中にあったのは、怒りよりも、「私だって結婚したいと思って頑張ってるのに」という、行き場のない気持ちでした。頑張っているのに結果が出ていない。そこを親に触れられた気がして、自分だけがみんなから置いていかれているように感じたんです。

② 親に悪気がないと分かるから、怒ることもできない

もうひとつしんどいのは、親に悪気がない、と分かってしまうことです。

ただ心配して言っているだけ。それが分かってしまうから、強く言い返すこともできません。言えなかった気持ちを、そのまま自分の中にしまい込むしかありませんでした。

あなた

怒れないぶん、どこにも持っていけなくて。

ひなた

悪気のない言葉ほど、置き場所がないんですよね。

だから、うまく受け流せない自分を責めなくて大丈夫です。悪気のない言葉ほど、受け止め方が難しい。その場では笑っていられたのに、あとになってじわじわ効いてくるのは、そのせいだと思います。

③ 「紹介するよ」に、素直にうなずけなかった

親からの言葉が進むと、「知り合いにいい人いるけど、会ってみる?」という話になることもあります。私も、言われたことがあります。

でも、そのときは「今は大丈夫」と断ってしまいました。焦って会ったところで、前向きな気持ちにはなれない気がしたんです。今になって思えば、紹介そのものが嫌だったというより、自分に余裕がなかっただけなのだと思います。

もし今のあなたが、親の紹介にもお見合いにも気持ちが乗らないとしても、それは前向きじゃない証拠ではありません。気持ちが追いつかないまま動いても、うまくいかないことのほうが多い。乗らない自分を、無理に急かさなくていいんです。

④ 親を説得しなくていい。「そのうちね」で流していい

こういうとき、つい「どう言い返せば分かってもらえるか」を考えてしまいます。でも、親を完璧に説得しようとしなくても、かまいません。

私はあの日、「そのうちね」と笑って、その話を終わらせました。本当は、その話を早く終わらせたかっただけです。本音をぶつけたわけではありません。うまい反論でもありませんでした。それでも、親の価値観をその場で変えるのは難しいし、その必要も、たぶんありません。

あなた

うまく言い返せない自分が、情けないです。

ひなた

心の中でだけ、こっちだって頑張ってる、と言っていました。

「そのうちね」。そんな一言で、そっと話を横に置いていい。うまい返しを用意できなくても、自分のペースさえ手放さなければ、あの帰りの車の中よりは、少し楽に息ができるはずです。

⑤ 親のためではなく、自分のために

親の言葉に振り回されていると、いつのまにか「親を安心させるための婚活」になっていきます。でも、結婚するのも、その先の毎日を生きていくのも、あなた自身です。

だからここから先は、誰かを安心させるためではなく、自分のためにやり方を選んでいけます。私も一度、婚活から離れた時期がありました(その話はこちらに書いています)。周りが結婚していくのを見てつらいときは、別の記事ものぞいてみてください。

動きたくなった日が来たら、親の期限ではなく自分の期限で動ける形を探してください。誰に急かされたかではなく、自分で決めたかどうかが、続くかどうかを分けます。急かされている人ほど「早く」で選びがちですが、基準は「どんな人と」のほうに戻していいんです。親の期限から離れた選び方をするなら、急かされずに進むという選択のもひとつです。

親の一言に、静かに傷ついた夜があってもいい。ただ、そのあとに動く方向だけは、親のためではなく、あなたのために選んでください。

よくある不安(Q&A)

Q. 親にうまく言い返せなかった自分が、情けなく感じます。

情けなくなんて、ありません。悪気のない相手に、その場でうまく言い返すのは、とても難しいことです。言い返せないのは、あなたが親を大事に思っているから。うまく返せたかどうかで、あなたの値打ちは何ひとつ変わりません。

Q. 親の紹介やお見合いは、受けたほうがいいですか?

受けるかどうかは、あなたの気持ちが決めることです。断ったからといって、せっかくの話を無下にした、と自分を責める必要はありません。あなたのタイミングでないなら、そう伝えて、また今度、でかまいません。

Q. 親に婚活していることを、話すべきですか?

話すかどうかは、あなたが決めていいんです。話せば応援してもらえることもありますが、そのぶん詮索が増えて、かえってしんどくなることもあります。今は言いたくないなら、無理に打ち明けなくてかまいません。あなたが話したくなったときが、話すときです。

Q. 親を安心させるために、早く結婚したほうがいいですか?

順番が逆かもしれません。親のために焦って決めた結婚で、あとからつらい思いをするのは、あなた自身です。まず、あなたの気持ちが「この人と」と思えること。親の安心は、そのあとについてきます。

同じ質問を、職場でも受け続けているなら。職場で聞かれ続けるときの、話す量の決め方