友達の結婚を素直に喜べない。自分が嫌いになりそうな30代へ
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大学時代の親友から、「急だけど、結婚することになったよ」とLINEが来た日のこと。
私はすぐに「おめでとう!」と打ちました。
それなのに、トークを閉じた瞬間、胸のあたりがザワッとしました。
おめでとう、と打ったばかりなのに、心のどこかが、その言葉についていけていない。
今ふり返ると、あのとき誰よりも戸惑っていたのは、私自身だったと思います。
もしあなたも、友達の結婚報告に「おめでとう」と返しながら、スマホの前でうまく笑えなかったのなら。
そして、そんな自分を「私、性格が悪いのかな」と責めているのなら。
その気持ちのからくりを、一緒にほどいていけたらと思います。急かしたり、「もっと大人になりなよ」と説教したりする話ではありません。
① 友達の結婚を喜べないのは、あなたの心が狭いからじゃない

友達の幸せを素直に喜べないとき、私たちはすぐに「心が狭い」「性格が悪い」と自分を責めます。でも、それは違います。
もし本当にあなたの心が狭いだけなら、「喜べない自分」に、こんなに悩んだりしないはずなんです。どうでもいい相手なら、心はザワつきもしません。
ザワッとするのは、その友達をちゃんと大切に思っていて、それなのに素直になれない自分に、あなた自身がいちばん傷ついているから。
喜べないことと、友達を大切に思っていることは、ちゃんと両立します。
喜べない自分を責めているその時点で、あなたはもう、じゅうぶん優しい人だと思います。
② 嫉妬しているんじゃない。ざわつくのは「私だけ、置いていかれる」気がするから

「喜べない=友達に嫉妬している」と思うと、よけいに自分が嫌になりますよね。でも、あの胸のザワつきの正体は、たぶん、嫉妬そのものではないんです。
友達の幸せそのものに嫉妬していたのかというと、今ふり返っても、そうではありませんでした。
ざわついたのは、「みんなが前に進んでいくのに、私だけ、同じ場所に立ち止まっている」という感覚のほうです。
友達が先に進んだことより、自分が動けていないことのほうが、急に気になってしまう。結婚報告は、それを思い出させるきっかけになるんです。
つまり、あなたが向き合っているのは「友達への嫉妬」ではないのだと思います。「取り残される不安」や、「私だけこのままなのかな」という心細さのほうです。
相手を引きずり下ろしたいわけじゃない。ただ、自分も置いていかれたくないだけ。
そう言い換えると、自分を責めなくてもいいと思えてきませんか。
③ 私も、親友の「結婚するよ」に、笑顔を作れませんでした

もう少しだけ、私の話を。
あの春の報告のあとも、結婚のしらせは何通も届きました。結婚式の写真、そして出産の報告。
一つひとつ、心から「よかったね」と思いたかったんです。
でも、報告が届くたびに、「私だけ同じ場所にいる」という感覚が、濃くなっていきました。
中でも重かったのは、結婚式の招待状が届いた日でした。
「次は私の番って、いつ来るんだろう」。
そんな言葉が、ふと浮かびました。誰かに嫉妬していたわけじゃないんです。
それでも、心から「おめでとう」と言い切れない自分がいて、その自分が、何より嫌でした。
当時の私も、きっと今のあなたと、似たところにいました。
だから、一つだけ。素直に喜べない自分を責めることだけは、しなくていい。
責めたところで、「おめでとう」の気持ちが、増えるわけじゃないんですから。
④ 「おめでとう」が言えない自分を、責めなくていい

素直に祝えないとき、いちばんあなたを苦しめているのは、友達ではないと思います。
「こんなふうに思う私はダメだ」と、自分を責める気持ちのほうです。
でも、感情そのものに、良いも悪いもありません。うれしいと思わなきゃいけない場面で、うれしくなれない。
それは、あなたの人間性の問題ではなくて、ただ、あなたが今、余裕をなくすくらい疲れているというサインです。
心がくたびれているとき、人の幸せをまっすぐ受け取るのは、誰にとっても難しいことなんです。
だから、「おめでとうと思えない私」を、無理やり「思えるいい人」に矯正しようとしなくて大丈夫。
フリでいいから喜ばなきゃ、と歯を食いしばる必要もありません。
まず、「今の私は、素直に喜べないくらい、いっぱいいっぱいなんだな」と、その状態のあなたを、あなたが認めてあげること。それが、いちばん最初の一歩です。
⑤ あなたが本当に比べている相手は、たぶん友達じゃない

もう一つ、しんどさを増やしているものがあります。それは、比べる回数が、昔よりずっと増えてしまう環境です。
SNSを開けば、誰かの幸せそうな報告が流れてくる。年末には家族写真の年賀状が届く。
友達と会えば、結婚の話になる。昔なら年に数回だった「みんなの近況」が、今は毎日、手のひらの中に流れ込んできます。
そのたびに、自分と誰かを、無意識にくらべてしまう。これでは、心が休まる時間がありません。
「焦らなくてもそのうち」と言われるのが、いちばんこたえます。
励ましだと分かっていても、頑張っていない人に見えているのかな、と思ってしまいますよね。
でも、よく考えてみると、あなたが本当にくらべたい相手は、友達ではないはずです。
あなたが気にしているのは、「思い描いていた自分」と「今の自分」の距離のほう。
友達は、たまたま同じ時期に、あなたの心の傷にふれてしまっただけなんです。
だとしたら、まずできるのは、比べる回数を減らすこと。つらい報告が流れてくるあいだは、そっとSNSを閉じてしまっていい。
友達を大切に思う気持ちは、その報告からいったん距離を置いても、消えたりしませんから。
⑥ その気持ちを、一人で抱え込まないで

友達の結婚を喜べない——こういう気持ちほど、誰にも言えません。
「性格が悪いと思われそう」で、口にできない。
だから一人で抱えて、夜にひとり、自分を責める裁判をしてしまいます。
でも、こんな気持ち、誰にも相談できないですよね。友達にも言えないし、親に言えば「早く結婚しなさい」で終わるだけだし……。
そうなんですよね。だから、その気持ちを「私がダメだから」で終わらせないでほしいんです。抱えているのは、あなたが誠実に、幸せになりたいと願っている証拠なんですから。
一人で抱え込まないための方法は、いくつかあります。
一つは、この気持ちを、友達でも家族でもない人に話してみること。
友達にも親にも言えないことでも、婚活を仕事にしている人になら、案外そのまま話せたりします。
私自身、進め方に迷って、困っていることを聞いてもらったとき、頭の中がずいぶん整理されて、それだけでも話してよかったと感じました。
もう一つは、焦りに飲まれたまま、闇雲に動き出さないこと。
「置いていかれる」という不安に押されて婚活を始めると、たいてい、もっと消耗してしまいます。
大事なのは、始めるかどうかより、どんな場所を選ぶか、なんですよね。マッチングアプリが全部だめ、という話ではありません。
ただ、たくさんの相手を一人で選り分ける使い方だと、どうしても疲れてしまう。
だから見るのは「始めるかどうか」ではなく、「一人で相手をする人数が増えないか」のほうです。
そこが変わらないままだと、始めてもまた同じところに戻ってきます。
どのアプリが自分に合うか迷ったら、こちらを参考にしてみてください。
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「周りがどんどん結婚していく」という焦りそのものは、こちらでもう少し掘り下げています。
友達の結婚より先に、婚活に疲れきっているなら。
うまくいかない理由を、頑張りが足りないせいではなく「やり方」から見直した記事があります。
⑦ 喜べなくても、あなたは優しい

友達の結婚を、心から喜べなくてもいい。あなたが冷たいから、では説明がつかないんです。
むしろ逆で、あなたの中に、幸せになりたい願いが人一倍あるから。
その願いが強いぶん、他の人の幸せが、少しまぶしく見えてしまう。それだけのことなんです。
「おめでとう」を、120%の笑顔で言えなくたっていい。
50%の「おめでとう」と、50%の「ちょっとうらやましいな」が同居していても、あなたはちゃんと、友達を大切にできています。
喜べない自分を責めるのは、もう、今日でやめにしませんか。あなたはこれまで、じゅうぶんすぎるほど、がんばってきたのだから。
よくある不安(Q&A)
Q. 友達の結婚を喜べない私は、心が狭くて性格が悪いのでしょうか?
いいえ、と言い切れます。心が狭い人は、「喜べない自分」に悩んだりしません。
あなたが苦しいのは、友達を大切に思う気持ちと、素直になれない気持ちの、両方が本物だからです。
それは狭さではなく、あなたが誠実で、まじめに悩める人だという証拠のほうだと思います。
Q. 「おめでとう」が言えない罪悪感で、友達と距離を置きたくなります。
その距離は、友達が嫌いになったからではなく、自分の弱っているところを見られたくないからだと思います。
無理に会って笑顔を作り続けると、よけいに消耗します。今は少し、連絡の間隔があいてしまってもいい。
あなたの心が回復すれば、また自然に、その友達を大切にできる日がきます。距離を置く自分を、薄情だと責めないであげてください。
Q. SNSで結婚や出産の報告を見るのが、つらくてたまりません。
それなら、見なくて大丈夫です。つらい時期に、流れてくる報告を全部は受け止めきれません。
それが普通です。ミュートでも、アプリを一度消すのでも、方法は何でもいい。
「見ない」を選ぶのは、逃げではなく、自分の心を守るための、まっとうな手当てです。少し元気が戻ってから、また開けばいいんです。
Q. こんな気持ちのままで、私はこの先、結婚できるのでしょうか?
大丈夫だと思います。むしろ、今この気持ちにちゃんと向き合えている人のほうが、焦って動く人より、自分に合う相手にたどり着きやすい。私はそう思っています。
厚生労働省の統計(人口動態統計月報年計(概数)・2025年)によると、女性の平均初婚年齢は29.7歳です。30代で結婚するのは、少しも珍しいことではありません。
大事なのは、「置いていかれる不安」で急ぐことより、消耗しない出会い方を、落ち着いて選ぶことです。
職場の雑談でも同じ気持ちになるなら、私が職場では話さないでおいた頃のことも書いています。
